短いまとめ
・冷房→コロナの窓用エアコン型番CW-16A3(メルカリ で2万ちょいで購入)
・暖房→デロンギのマルチダイナミックヒーター型番 MDHU12-BK(メルカリで3万で購入)
マンションの北側の部屋の空調問題
築20年のマンションに引越して一年ほど経過しました。
よくあるこういう間取りの。
赤枠の北側の部屋を寝室と決めたのですが、この部屋、壁掛けの普通のエアコンが使えません。
部屋の外はすぐに供用部の廊下なので、エアコンの室外機が置けない。よってエアコンのホース穴もない。
我が家は親子でアトピー持ちで、暑いと痒みが悪化するため、特に夏場はエアコンがなんとしてもほしいところ。
初めはリビングのエアコンによる全館空調を狙ってドアを開け放っていましたが、ダメでした。
そこから試行錯誤してみたのでよければご参考にしていってください。
第1章 冷房編
部屋があればエアコン置きたいと考えるのが人の世の常だと思うのですが、先人たちはこのマンション北側の部屋問題にどう対処してきたのか。
ネット調べによるとウィンドエアコンという窓用エアコンを設置するのが一般的な解みたいです。
この窓用エアコンは工事が不要で安価、おまけにどこでもつけることができることからぱっと見とても良さそうなのですが、壁掛けエアコンより普及してないのには理由があります。
その弱点とは、窓用エアコンにはインバーター制御がなく、連続運転時に部屋の温度を一定に保てるよう、かすかにコンプレッサーを回すといったゆっくりの運転ができないため、電気代が高く、運転音が大きいので使える環境が限定されるという点だそうです。
もっとも2000年台くらいまでは窓用エアコンにもインバーター搭載のモデルがあったらしいですが、現行では販売されていません。中古で入手が困難だし、あっても年式も古いため、わざわざ買うのも現実的ではない気もします。
また、風量の自動モードでそれっぽく室温は保てるので、みんな騙し騙し使っていて文句を言わなくなったというのが現状みたいです。
デメリットの電気代が高いというのは厳しいので、我が家では寝入り前や起床前と時間を限定して使うならありかなと考え、導入を検討しました。
①結局、我が家では冷房機能のみの窓用エアコンの購入を決定
当初は、どうせ窓用エアコンを購入するなら、多少高くとも冷暖房兼用を購入しようと思っていました。
しかし、すごいデメリットだと思うのですが、この窓用エアコンの使用時は熱交換の排気のためエアコンの後ろの窓を開けないといけません。夏に部屋を冷やすにはこのエアコンくらいしか方法がないので仕方ないとして、冬場は起床前の朝方に限定して使用したいのですが、夜通し窓を開けっぱなしにするのは考えただけでも寒そうで、なかなか現実的ではありません。
そのため、冬は他の暖房を用立てることにし、冷房専用の窓用エアコンを導入することにしました。
運良く最大手のフリマアプリで2万1千円足らずで製造年が昨年のコロナの窓用エアコン(型番CW-16A3)を中古で購入しました。新品でもAmazonで46,000円ほどで買えるので普通のエアコンを買うよりは安いです。ちなみに新品の冷暖房兼用で大体税込65,000円前後という印象。
使用感
よく言われるウィンドウエアコンのデメリットを踏まえつつ実際使ってみての使用感をまとめて見ました。
毎日眠る時に2時間の切タイマーをセットして就寝。
・検証①電気代について
6月から9月くらいまで使っていたのですが、その期間他のリビングの冷房も使ったりしているため、おおむね2時間使ったからといって高額な電気代というわけではないので問題は無さそうです。
(月は実際の使用月)
5月 使用量(kWh)185 請求金額(円)4,918
6月 使用量(kWh)182請求金額(円)4,677
7月 使用量(kWh)306請求金額(円)8,058
8月 使用量(kWh)206請求金額(円)5,133
9月 使用量(kWh)208請求金額(円)5,786
10月 使用量(kWh)154 請求金額(円)4,147
・検証②騒音について
カタログでは51db(デシベル)と図書館と同じくらいの静音とのことですが、図書館の方が静かです。普通に頑張ってる室外機みたいな音がします。でも、暑くて眠れないよりは遥かにマシで慣れてきます。沿線に住んでる人が電車の音に慣れるようにこちらも音は3日ほどで全く苦ではなくなりました。
・検証③冷えが悪い
7帖程度の部屋であれば充分冷えるという印象です。ただし、一定の温度に保つ能力は家庭用の壁掛けエアコンには劣る印象です。
◯使用感まとめ
たとえ窓用エアコンが壁掛けに遠く及ばなくても、窓用エアコンがあるとないとでは圧倒的な差がありますので、転居で同じような境遇に戸惑われた方は迷わず採用しても良いと思います。
あとは真冬の暖房です。
第2章暖房編
冬の暖房はデロンギマルチダイナミックヒーターを導入。
窓用エアコンを冷房専用にすると決まったら、次は暖房を用立てました。こちらもメルカリで3万円ジャストでマルチダイナミックヒーターの1200wモデル(型番 MDHU12-BK)を購入しました。現在では相場が落ち着いており、2万円くらいで普通に買えます。
選んだ理由は小さい子供がいるので、火傷のリスクを考慮した消去法です。
使用感
こちらもよく言われるマルチダイナミックヒーターのデメリットを踏まえつつ使用感をまとめて見ました。
こちらは24時間スケジュールのタイマーのため、起床前の2時間のみ起動しています。
・暖房能力が弱いのでメイン暖房にはならない。
スピードが遅く、じんわりと温まる暖房なので、部屋の気密性とか保温性のない古い部屋では温まる前に隙間風が入るので、確かに効かないかもしれないです。
前住んでいた大東建託が新築の一階の中部屋で隙間風もなく、快適だったため、古い物件への引越しで一番嫌だなと思っていたのが、家が寒くて朝のめざめが辛くなることでした。確かにマルチダイナミックヒーターを導入した当初は効きがあまり良くなく、割と寒かったです。
そこで下準備で部屋の隙間風と冷気の流出を止めることから始めました。とりあえず窓です。よく、二重窓のDIYなどありますが、意外と簡単なものでもフル動員すればそこそこ戦えました。
①隙間テープ、結露防止テープ(ダイソー)
②DCM 窓ガラス断熱シート
③DCM 断熱カーテン遮光
④目隠しの布
窓枠にダイソーの隙間テープを貼り付け、窓には断熱シートを張って、dcmブランドの断熱カーテンをつけた上で使ってみるとちゃんと効きは良くなりました。これに加湿器を付加したら朝の目覚めがあまり苦ではなくなりました。多分暖気を逃さないので、それも暖房の運転を抑えられるため、部屋の快適性が上がり、電気代の節約にもなっているんだと思います。
・検証①電気代について
初月はやばかった。。
マルチダイナミックヒーター導入時は寒かったのでかなり温度を上げてガンガンに効かせていたのですが、デロンギに限らず、消費電力というのは結局は温める空気が冷たいほど大きくなり、電気代がかさみます。断熱や隙間風対策が出来ていなかった初年の1月の電気代は次のとおりです。
使用量(kWh)480 請求金額(円)15,903
一方で2回目の冬は11月からマルチダイナミックヒーターの運用を開始したので電気代の推移は次のとおりです。一応、同じ1月で比較してみてもでも約160kwで6,000円の開きがあります。
(月は実際の使用月)
10月 使用量(kWh)154 請求金額(円)4,147
11月 使用量(kWh)225 請求金額(円)6,145
12月 ご使用量(kWh)326ご請求金額(円)9,027
1月 ご使用量(kWh)329ご請求金額(円)9,111
マルチダイナミックヒーター単体での影響とは言えないと思いますが、一工夫して熱が逃げない部屋にするとしないとでは電気代に差が出る傾向にあるようです。
総括して、ある程度断熱と隙間風をふさいで、室温をマイナスから20度に上げるとか無理な運転をしなければ決して光熱費が高すぎる暖房にはならないため導入の価値ありとみました。快適ですしね。
マルチダイナミックヒーターのワット数についてはこれ以上効きが悪かったら微妙な気もしますので、900wモデルよりは1200w、1500wモデルの方が実用的な印象です。メルカリで出回っているものに900wが多いのはそういったところも一因としてあるかもしれません。
・検証②操作性が悪い
これはただの感想かもしれませんが、タイマーを合わせるのがかなり大変です。タイマー運転が24時間のスケジュール運転一択なのでタイマーを合わせ直す時は10分くらいかかっています。でも、エアコンと違って運転してるかどうかがぱっと見わからないのでスケジュール運転は消し忘れによる電気代の悲劇を防止するには有効です。日頃使う分にはタイマー設定はほとんど変えないのでここはまぁ別に良いのだと思います。ただ、昔のツマミが無数についたデロンギの24時間タイマーみたいに単純な方が感覚的で使いやすいという意味では改善の余地ありかと。
また、夜間もデジタルの液晶のライトが消えません。ロック機能もないので子供が触ったら設定が普通に狂います。最新のモデルでは流石に改善されていることを祈るばかりです。
というわけでまとめると我が家のエアコンの付けられない部屋の空調問題は現段階では下記の感じで落ち着いています。それぞれ導入を検討されている方は参考になれば幸いです。
夏→窓用エアコン
冬→マルチダイナミックヒーター+(断熱カーテン+断熱パネル+隙間テープ)
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